神戸湊川不動産・不動産を購入される方への約束

日本人は世界的に見ても金融に関しての知識が乏しいと言われています。多額の国債を抱えている日本が、国民に金融機関に預金をしてもらうために教育を行わないとの説もあります。国によって「預金＝安心」という方程式を植え付けられ、何も疑うことなく貯金をしています。

 

一見関係ないようにも見えますが、実は不動産に関してもこれと同じ現象が起こっているのです。
日本人の多くは、結婚して家庭を持って数年したらマイホームを購入します。
「夢のマイホーム」という言葉からも分かるように、持ち家を持つことがステータスであり、夢になっているのです。

 

しかしお客様は、いつから家を持つことが自分の夢となっていたのか覚えているでしょうか？

なぜ家を持つことがステータスであるか考えたことがあるでしょうか？

 

「一国一城の主」という言葉があるように、多くの国民が農家であった時代には、自分の土地を持って家を建てることが周りから認められるための手段でありました。そのため、人々は土地と家を持つために一生懸命になっていたのです。

しかしそういった背景を持たない現代でも、ほとんどの日本人が依然としてマイホームを持つことはステータスであるという考えを持ち続けています。
それは、多くの人が預金と同じようになんとなく「それがいいことである」と思い込んでいるからです。

「毎月賃貸に家賃を払ってもそれが自分のものにならないのであれば、毎月同じくらいのローンを払って家を買った方がお得である」という説を疑うことなく受け入れているからです。

 

子どもの頃からこういった教育がされてこなかったこともあり、日本人は、金融に関しても不動産に関しても、世の中の定説が正解であると思っています。

しかし35年という長い期間のローンを組んで一世一代の買い物をするには、これではあまりにも意識が低いと言えるのではないでしょうか。

 

ある程度の年数働いたら、家族のためにローンを組んで家を買う。

定年まで月々こつこつローンを返す。

自分が死んだあとには子どもに受け継ぐことができるから資産になる。

 

こういった流れや考え方が当たり前になっており、誰も疑問を抱くことすらしません。

もちろん、家を買うことが悪いことであるというつもりは全くありません。

きちんと知った上で購入すれば資産になる可能性だって十分ありますし、現に不動産を活用して稼いでいる人もたくさんいます。

家は買わない方がいいということではなく、人生で1番大きな買い物とも言える‘家を買う’という行為を、もっと自分事として真剣に考えるべきだということです。

今後ますます少子高齢化と人口の減少が進んでいくと言われている日本において、不動産を購入するということは少なからずリスクを伴います。
たとえ新築であっても、購入した瞬間から価値は下がります。
10年後には購入した家の価値が半額になっている可能性も0ではありません。
もしかしたら災害で被害に合う可能性だってあるかもしれません。

 

こういったリスクを知り、不動産は資産ではなく投資だという意識を持って家選びをすることが大切です。
居住する地域においての持家と賃貸を比較した時のメリット・デメリット、毎月の収入とローン返済金額の計算、ローン完済後に資産になりうるのかの分析、など不動産を購入するにあたってきちんと考えることはとても重要なことです。
自分でインターネットや本などで調べられることもたくさんありますし、疑問点や不明点があれば不動産業者にご相談いただくのも大歓迎です。そのために私たちプロがいます。

 

お客様が家を買うことに対して躊躇しかねない内容を書くことは、不動産会社のコラムとしては賢明とは言えないかもしれません。
しかし35年ものあいだ一生懸命稼いだお金をつぎ込む一生の買い物である以上、お客様に後悔はしてほしくないのです。

 

そのために、ただ単に販売するだけでなく、とことん一緒に考え、一生をかけて購入してよかったと心から思ってもらえるような不動産を紹介する。

それが神戸湊川不動産の願いであり、お客様への約束です。